NNNNNNote

なのなの の (何でも書く)ノート ※ホントに何でも書きます

現代キャッシュレス還元狂想曲 in 新宿

TL;DR

PayPayでキャッシュレス還元事業の恩恵を受けるには行動力が必要だぞ!

大したきっかけではないのだけれど

何の気なしに「おなかすいたー」とツイートしたら、 旧来の知人であるshaoさん @shao1555から反応があったので、 あれよあれよと新宿で食事をすることになりました。

最後に会ったのが某即売会のスタッフだったときなのでウン年レベルでお会いしてなかったのですが、 互いにWeb上で顔が割れている(主に勉強会の発表とかWeb配信とか)こともあって、難なく再会することができました。

無事に合流して、何を食べましょうかという話になり

なの「キャッシュレス還元事業が始まってから、PayPayを使うようになりまして……」

という流れから、PayPayが使えてキャッシュレス還元事業で5%還元対象の店を探そうとという話に。

paypay.ne.jp

ちょうどこんなキャンペーンも行われていたので、10%還元を狙ってみることになりました。

対象店舗を探せ!

というわけで「キャッシュレス還元事業対象 かつ PayPay対応」の飲食店を探すことになったのですが、 ここで悪名高きキャッシュレス還元事業アプリの洗礼を受けます。

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店舗検索、というかメイン画面

ど、どれがどれだかわかんねぇ!

いや、噂にはかなりクソアプリとは聞いていましたよ。 とは言っても、実際に使うまではどの程度クソアプリなのかは分からなかったわけで。 選択するまで業種どころか店名さえ分からないし、2%と5%の違いも分からないし、条件絞り込み?なにそれ美味しいの? 究極までUXを無視するとこうなっちゃうのか……

声かけしてきた客引きを無視しつつ、選択してはスワイプ、選択してはスワイプを繰り返し続けること10分弱…… shaoさんがあることに気がつきます。

shaoさん「これ、PC版の方が探すの楽なんじゃない?」

早速ブラウザからPC版を開いてみることに。

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PC版(Webブラウザ表示)

絞り込み検索がある!

これでPayPay対応の飲食店を……

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絞り込み条件選択

飲食店……どれだ?

なんというか、カテゴリの切り方がよく分からないんですよねこれ。 直感的じゃ無いといいますか。 間に合わせで作ったらこうなっちゃったんでしょうかね……

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ちなみに、飲食店はサービス業扱いでした

候補は見つかったが……

あれこれと探している内に、何となく気になる店が見つかったので、早速向かってみることに。 しかし、それで終わりになるとは問屋が卸してくれません。

店が見つからない

掲載された名前の店が見つかりません。 地図上では明らかにここだというところに、同名の店がありません。 何度も行ったり来たりを繰り返しながら、どうやらこれじゃないかという店を発見。 しかし、入口にはキャッシュレス還元事業のステッカーがありません。 恐る恐る店に入って店員に聞いてみると……

店員「これ、ウチではないですね」

へ?

これは新手の罠でしょうか? 念のため検索結果の画面も見せてみましたが、店員はきょとんとした表情。 まるで初めてこの画面を見たかのような反応です。 なんだこれ。

対応情報が一致しない

気を取り直して別の店へ。 今度はキャッシュレス還元事業のステッカーもあります。 しかし、対応していると表示されているはずのPayPayのステッカーがありません。 これはもしや……

念のため店員に聞いてみます。

店員「ごめんなさい、PayPayは対応してなくて……」

はい?

いやまあ、PayPayサービスイン当初は「公式サイトに対応と記載されてるのに現地では非対応」 みたいなこともありましたけど…… もはや何を信じていいのやら分からなくなってきます。

ようやく発見

もういい加減諦めますかという空気が流れる中、3軒目へ。 今度はキャッシュレス還元事業のステッカーも、PayPayのステッカーもあります。 ここまでくれば大丈夫だとは思いますが、一応確認してみます。

店員「はい、PayPay使えますよ」

……よかったぁ! 3軒目にしてようやく対応店舗発見です。 これが三度目の正直ってやつでしょうか。

ちなみに最終的にたどり着いたのはここ。

tabelog.com

名前こそギャグっぽいですが、美味しい淡路島カレーを出してくれる良い店でした。 もちろん、キャッシュレス還元事業の5%とPayPay還元の5%を合わせた10%がPayPay残高で戻ってくることになりましたよ。

結論

なんというか、キャッシュレス還元事業を有効活用するには行動力と忍耐が必要ですね……

技術書典7を導線から考察する(1)

はじめに

本記事は、9月22日に開催された「技術書典7」について、 主に参加者導線運用の観点から全体を考察し、その内容をまとめたものです。

回を追うごとに増え続ける参加者を受け入れるために、 今回の技術書典は過去最大の規模で開催されました。 そんなこともあってか、会期中には大小さまざまな出来事が起き、 それに対してイベントが終了してからもTwitter上を中心にポジティブ・ネガティブ双方の感想が飛び交っています。

過去最大のサークル数、初めての複数ホール開催など、 何が起きてもおかしくはない状況だった今回の技術書典。 同人即売会スタッフを長く経験している自らの経験をもとに、 いくつかの観点から当日を考察します。

本記事の位置づけ

本記事では、今回の技術書典で「いちサークル参加者」として私自身が目撃した出来事や、 Twitter上で確認できた出来事を「観点」として挙げ、 その出来事が発生した背景を推察し、どのような対応を取ることができたのかを考察します。 あくまで表層上から得られる情報による推察・考察ではありますが、ひとつの振り返りの形として記録することを主眼としています。

なお、私自身は技術書典運営事務局のスタッフではありませんし、本記事は運営事務局とは一切関係がありません。 本記事の内容に際し、運営事務局への問い合わせは決して行わないで下さい。 本記事はあくまで一個人の考察に過ぎず、 これにより運営事務局へ迷惑がかかるようなことになるのは私の本意ではありません。

本記事の構成

本記事では、いくつかの観点について

  • どのような出来事が確認されたのか
  • その出来事がなぜ起きたと考えられるのか
  • その出来事を回避する、緩和するためにはどのような対応がとり得たか

の3つのポイントで振り返ります。

記事執筆の際には、極力批判的な論調にならないように心がけました。 批判することが目的では無く、出来事の背景を推察し改善策を考察することが主眼だからです。 内容上批判的な論調になってしまう場合でも、 ただ批判するだけでは無く「どうすればより良くなり得るか」を挙げるように心がけました。

観点1. サークル入場の混乱

何があったのか

今回の技術書典は、サークル入場時間帯からこれまでにない状況が確認されました。

  • サークル証手交(交換)後、ホールに入るためのサークル列が異常な長さとなる
  • 2階・Dホール入場はスムーズに行われたものの、3階・Cホール入場はDホール入場からさらに待機列が作られる
  • サークル入場に時間がかかったため、当日10:00頃から予定していた当日整理券の販売開始が10:30過ぎまで遅れる

Twitterなどで確認できた状況を図にまとめると次のようになりました。 オレンジの線がサークル導線を示します。

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2階・サークル入場時間帯略図

受付周辺の導線(サークル証手交とホール入場)の交差、建物外へ伸びる列、なかなか3階・Cホールへ上がれずに増え続ける列が確認できます。 特に3階・Cホールのサークルは、元々短い設営時間(10:00入場、11:00開会)がさらに削られてしまうことになり、 相当な設営スピードが求められたものと考えられます。

推察される背景

なぜこのような状況になったのでしょうか。

考えられるのは「ホール内の設営完了が遅れ、サークル参加者を受け入れられる状況になるまで時間がかかった」ことでしょう。 9:58頃に投稿された運営スタッフのツイートを見る限り、設営完了まであとひといきといった状況が伺えます。*1 (会場奥側にヤマト運輸のかご台車が見えるところから、もしかするとヤマト搬入が遅れていたのかも知れません)

ホール内の受け入れ準備はできていない一方で、10:00から当日整理券の販売を行う予定でアナウンスしていることもあり、 サークル受付の開始を遅らせることは難しかったと考えられます。 そのため、時間がかかると思われるサークル証手交を先に行い、 ホール内の受け入れができるようになるまでサークル入場待機列を作ったのではないかと推察されます。 結果としては10:00を少し過ぎるまでホール内の受け入れ準備が整わず、 長大な待機列ができてしまったのではないでしょうか。

また、3階・Cホールに至ってはホール内の受け入れ準備遅れに加えて、 3階への導線(主に階段)の狭さ*2がネックとなったのか一気にサークル参加者を移動させることができず、 待機列を抜けたら更に待機列が待っているという状況になってしまいました。 ゆっくり会場に向かっていた3階・Cホールのサークル参加者は、 少々ギリギリでのサークル入場になった*3のではないでしょうか。

とり得る対応は

「ホール内の設営完了が遅れ、サークル参加者を受け入れられる状況になるまで時間がかかった」のであれば、 ホール内の受け入れ準備をいち早く完了させ、その上でサークル証の手交を開始してサークル入場を始めるのがポイントになるでしょう。 そのためには「設営時間を十分に確保する」(設営開始時間を早める、開会時刻を後ろ倒しする、前日から会場を借りる*4)ことや、 「設営にかかる人員を増やす」(運営スタッフの割り当てを調整する、そもそもの運営スタッフを増やす)ことがとり得る対応ではないでしょうか。

また、宅配便搬入が長引くなど、予定外のトラブルが発生することもあり得ます。 そのようなトラブルを見込んだスケジューリングや、多少の遅れは見切り発車で予定を進める (宅配便搬入が完了するのを待つのでは無く、ある程度搬入できているのであればサークル入場と同時平行で進める)ことで、 全体の遅れを大きくしないこともとり得る対応になると考えられます。

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設営時間を伸ばすには

そして3階への移動についてですが、これについては会期中の導線としても使用されていたものですので、 開会後の状況の中で述べたいと思います。

次回予告

本来は1記事で書ききるつもりだったのですが、この勢いですとあまりにも長くなりそうですので記事を分割することにします。 次回記事では、開会後の状況について考察します。

*1:https://twitter.com/consomme72/status/1175575171555454976

*2:通過時の幅から言うと、おおよそ3人幅という主要導線とするには不安な階段

*3:サークル入場は10:40までとなっていました

*4:搬入は難しくても、机・椅子の設営は前日夜で可能な場合が多いです

技術書典7に参加しました!(全般レポート編)

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月に何度も3連休は不要なので、毎月に一度ずつ3連休を頂けませんか?と思う今日この頃。

皆さん!秋といえば「技術の秋」ですよね?(

今年もやって来ました技術書典、参加レポートのお時間です。

技術書典って?

このブログをご覧の方ならもうご存じだと思いますが、 一応説明しておきましょう。

techbookfest.org

技術書典は、技術を愛する者のための技術書のお祭りです。 ITや機械工作、それを中心とした周辺領域をテーマにした「技術書」のオンリー即売会として、 2016年から開催されています。 増え続ける参加者に呼応するように大きくなった技術書典は、 今回ついに複数ホールでの開催に踏み切りました。

今回の参加形態は?

実は、2006年開催の第1回(当時は回数カウントなんてありませんでしたが)から一般参加かサークル参加を続けている私。 順番でいけば今回は一般参加の回なのですが、今回は一般参加では無くサークル参加側に。 正確に言えばサークルの相談役・売り子として参加していたのでした。

Android版スマートウォッチOS・Wear OS by Googleの時計画面(ウォッチフェイス)や連携アプリを作る本を頒布していました。 スマートウォッチをテーマにしたサークルはざっと見たところ当サークルと、となりのFitbitサークルのみでレアリティ高いジャンルだったようです。

当日に至る道

そもそも、秋の技術書典は執筆に使える期間が夏コミの準備やら秋のコミ1の準備やらに大きく被ってしまうこともあり、 サークル参加を見送る方針でした。 ただ、何らかの形でサークル参加者を手伝いたいという気持ちはありましたから、 当落発表の時期に「原稿レビューやります」と手を挙げるなど、それなりの行動はしていました。 そんな中、懇ろにしているfurusinさんが当選したと聞き、迷わず「当日含めてお手伝いします!」とリプを飛ばしたのがスタートでした。

▲すべてはここから始まったのだ。

そこからは同人誌製作のいろはから、 当日までに準備しておくことや済ませておくべきことなどを経験者として助言しつつ、 相談役というか、影で操っていたというか(こら)、そんな立場で準備を手伝っていました。

そして当日

当日の細々した話はTwitterにも投下していますが、 結果としては「冊子版の新刊完売」「電子版もそこそこの売上」ということで、大成功を収めました! (初参加、初同人誌執筆で完売は十分スゴいことだと思ってます) 個人的には事前の宣伝がイマイチうまくできなかったなと若干不安視していたところも少しありましたが、 そこは技術書のお祭り。現地で多くの人の目に止まったようで完売を達成したのでした。

また、これまでの技術領域での活動から懇ろになった方々のサークルにも行ってきましたが、 皆さん楽しそうだったり忙しそうだったりで、お祭りを堪能しているように感じました。 (混雑等でご挨拶漏れもあったのは許してください...売り子とはいえさすがに長時間スペースを空けるわけにもいかなかったので。)

一方、技術書典全体として当日を俯瞰してみると、 複数ホールでの開催となったこともあってか少々トラブル(?)もあったようで、 主催であるところのひつじ氏はなかなか心(と体)休まらない状態で運営していたように見えました。

▲この時点で閉会まで残り47分である。

長らく同人即売会スタッフ経験のある私としては 「新しいこと・初めてやることは絶対何かしらのトラブルを生む」 「複数ホールでの開催は難易度が高い」 と考えていましたから、今回の運営側の東奔西走っぷりはある意味致し方の無いことかな、と考えています。

また、当日奮闘した運営スタッフの皆さんがイベントを楽しめたか、ちょっと不安でもあります。 辛いことだけでは「次回もやりたい・次回もやっていき!」という気持ちにはなりづらいですからね。 イベント終了時の達成感以外に、何か楽しめることが経験できていることを同業他社(?)の人間として祈っています。

ちなみに、今回の「運営側の東奔西走っぷり」については、 導線管理の観点から改めて考察をしてみようと考えています。 そのために今Twitter上の情報や、自身で見た情報を整理している最中です。 この内容は、ある程度まとまった時点で記事にする予定です。 (あくまで考察であり、運営を批判するつもりはありません。が、状況を残しておくことは有用と思われますので)

まとめ

今回もいろいろと勉強させて頂きました。

次回(そもそもいつ開催するかも発表されてないけど)はサークル主に戻って、技術書典6の続編・増補版を執筆したいですね。

おまけ: 当日のハッシュタグ観察

▲会場でも「進捗」という二文字で煽ってくる恐ろしい即売会。それが技術書典。

▲会場で公式アプリの不具合修正に取り組む運営スタッフ。お疲れさまでした...

▲なんか違う

▲なんか(略

▲もはや進捗とは何ら関係ない境地に至る進捗神籤。(なおSSRが最上位らしい)

IBM(シルバースポンサー)による老人会案件。

Flutter Meetup Tokyo #11でLTしました

台風15号が関東の深夜を狙い撃ちしている今日この頃。

そんな状況に負けじと(?)、久々に勉強会でLTをしたのでその表話と裏話をしてみます。

Flutter Meetup Tokyoについて

flutter-jp.connpass.com

モバイル(+Web, デスクトップ)のクロスプラットフォームアプリを開発するフレームワーク 「Flutter」ユーザのMeetupで、昨年の4月から数えて今回が11回目です。 私がLT登壇デビューした勉強会でもあり、参加回数が一番多い勉強会でもあります。

どんな発表をしたの?

Flutter製アプリのアクセシビリティ対応について、音声読み上げ機能に的を絞って15分LTをしました。

speakerdeck.com

動画もあります。壁紙にしているアロエちゃん(from QMA)がモロ映りしてるけど気にしない。

www.youtube.com

そもそもは本業のAndroidアプリ開発の中でアクセシビリティ対応(音声読み上げ機能対応)に迫られた中で、 「そういえばFlutterで作ったアプリってそこのところどうなってるんだろう?」という素朴な疑問を抱いたことから、 試したことや調べてみたことをまとめてみたのがこのLTです。

アクセシビリティ対応の話は他の勉強会でもあまり聴かないネタなので、 上手く刺さればバンザイものかなと思いつつ用意をしていました。

トラブル常習犯、今回もトラブルを引き当てる

Flutter Meetup Tokyoでは過去に2回LTをしているのですが、 過去には自分のMacbook Airだけプロジェクターで表示されない憂き目に遭うなど、 トラブルを引き当てやすい過去を持っている私。 今回は平穏に終わらせることができるよう自宅にあるプロジェクターを使ってリハーサルを行い、 時間内にLiveDemoも含めた全部が終わることを確認して当日を迎えました。

しかし、いざ会場で発表するとLiveDemoで音声が出ないというトラブルが発生。 音声読み上げ機能という一番音声が重要な機能で音が出ないという致命的なヤツをやらかし、 LiveDemo部分を削っての発表となってしまいました。 目の前で見せて「すげぇ!」って言わせるつもりだったんだけどなぁ……

LTしてみて

LT後のタイムラインを確認してみると、 「アクセシビリティの話、最高だな」とか「任意の読み上げさせ方法は知らなかったー」とか、 好評価な反応がチラホラと。 そうそう、この反応を待ってたんですよ。これを。

発表者としては参加者の反応を以外に気にしているものなので、 じゃんじゃんリアクションは流してほしいですね。 あ、でもネガティブなリアクションは心が痛むのでほどほどに……

余談

  • Googleさんの東京オフィスで開催された勉強会で毎回起きていた、ゲストカードが何故か発行されないという謎のトラブルを今回は回避できました。なお名前の読みが違っていたので変なところに置いてあったのは諦めました(
  • 発表前にオーガナイザーのrkowaseさんに名前を読み間違えられてちょこっとだけ緊張が緩んだという小話。読みづらくてホントすんません
  • 懇親会の席で「いやー実は家でプロジェクター使ってリハはしたんですけどねー」と話をしてたら「えっプロジェクター持ってるんですか?」とぎょっとされる私。ちなみに大きめのビジネスプロジェクターが1台、小型のモバイルプロジェクターが2台あります(

Kotlin Fest 2019に行ってきました

そろそろ暑さもヤマを越えたかな?と思うような気温も感じられるようになった今日この頃。

国内最大級(たぶん)のKotlinカンファレンス「Kotlin Fest 2019」に参加してきましたので、感想も兼ねたレポを書いてみることにしました。

Kotlin Festって何よ?

kotlin.connpass.com

「Kotlinを愛でる」をビジョンに、Kotlinに関する知見の共有と、Kotlinファンの交流の場を提供する技術カンファレンスです。

という紹介文にあるとおり、Kotlinを使うエンジニアが集うカンファレンスです。 昨年8月に第1回が開催され、今年が2回目です。

なんで行ったの?

主な理由は

  • Kotlinに関する最新情報を仕入れたい(建前)
  • 普段あまりKotlin触ってないのでKotlin熱を上げたい(本音)
  • Kotlinエンジニアと交流したい(超本音)

カンファレンスに何を求めるかは人それぞれですが、 私は(自分が登壇しないときは)情報収集が半分、エンジニア交流が半分くらいのノリで参加しています。

時系列でふりかえるKotlin Fest 2019

「去年は朝ご飯出たよなぁ……」なんてことを思い出しつつ、時間に少し余裕を持って自宅を出ました。 道中駅ナカのコーヒーショップで朝ご飯を軽く食べ(←結局食べてる)、会場到着が約15分前。 到着して早々、furusinさんと春のDroid Kaigi以来の再会を果たしました。 この日もディズニーのユニフォームがよく似合ってました。つよい。

受付はちょっと押し気味で開始で、意図したわけではありませんが一番乗りを達成。 やっぱり朝ご飯代わりのハンバーガーとバナナがありました。 食べたけど。

オープニングセッション

長澤太郎さんによるオープニングのあと、特別ゲストとしてJetBrains社のSvetlana Isakovaさんによる 「Kotlinの最新情報」を概略したオープニングセッションがありました。 Kotlinの進化の根底にあるKEEP(Kotlin Evolution and Enhancement Process)の話や、 実験的機能として導入されている各機能の概要など、最新情報のキャッチアップにはもってこいのセッションでした。
(そのせいか、あとのセッションで発表予定のテーマがフライングされてしまったとかなんとか。)

speakerdeck.com

お昼

Kotlin Festはお昼ご飯が出ません。 幸いにも会場周辺は飲食店も多いですから、出ない方が他のところにお金をかけられるので理にかなっているように思います。 去年はぼっちめしをかましてしまったのですが、今回はfurusinさんにホイホイついていくことでワイワイガヤガヤとお昼することに成功しました。 まだまだエンジニアの人間関係がよわよわな私には、こういう場が大変貴重です。

公募セッション

基本的には自分の好みのままに聴くことにしました。
以下、聴いてきたセッションとひとこと感想です。

speakerdeck.com

昨年もあったコルーチンの概要2019年版。stableになってから破壊的変更が入った分や新機能をいい感じにおさらいできました。

speakerdeck.com

AndroidでKotlinやっていき! by やんざむ大先生。新規というよりは既存プロジェクトにKotlinをつっこむ方法重視の実践的内容でした。

speakerdeck.com

にわかに熱を帯びるKotlin MPPに入門するセッション。ビジネスロジック部分をモダンに書いて共通化という発想は、Clean Architectureと相性がよさそうと思いました。

speakerdeck.com

イマイチ話題にならないKotlin/JSがここまで使えるんだという実践話。作例として紹介された「アイマスの小鳥さんがKotlinを教えてくれるサイト」にざわつく私。

LT大会

(立ち見が出るくらいに)大人気の5分LTも聴いてきました。 個々の内容には触れられませんが、時間が短い分皆さんの熱量とKotlin愛は高かったように感じました。 あと、内容のニッチ感がものすごくLTらしかったですね。 Kotlinかわいい!(←と言ってLTを終わらなければならないルール)

懇親会

昨年の懇親会で仲良くなった方と再会したり、先に転職してしまった元先輩と近況を語りあったり、 公募セッションで小鳥さんとKotlin/JSを語ったにしこりさんとその場で意気投合したり、 今回も初対面の方とざっくばらんな話題で交流ができました。 技術自体にアンテナを張っておくことは大事ですが、そのためには人間関係って欠かせないと思うのですよ。 懇親会って、そういう人間関係を作るための場だというのが私の持論です。

Kotlin Festには、会話の輪に誰でも入れるよう輪の一部を開けておくという「パックマンルール」(形が似てるの、わかります?) というのがあり、このルールも相まってスッと輪に入りやすいというのが大変嬉しかったりするのです。 ほら、知り合いがいない状態で参加して、会話の輪に入れないと辛いじゃないですか。 そういうときにありがたいルールです。

二次会

懇親会終了後、furusinさんとそのお知り合いの方々とそのまま二次会に。 ほとんどが関西から参加されている方々(しかもほぼ年上)ということもあり、 関西地方での勉強会開催の難しさやエンジニア事情を教えて頂きました。 関東一極集中とはよく言ったものの、エンジニアの世界でも例外ではないんだなぁと痛感しました。 そういえば、高校の同期も大学は関西に行ったけど転職してこっちに来たんだったなぁ……。

まとめ

Kotlinと聞くとAndroidを思い浮かべがちではあるのですが、 Kotlin Festの参加者層を見てみると、Android以外のプラットフォームで使っているユーザーが結構多く、 Kotlin MPPの成長も相まってこの傾向はしばらく続きそうです。

いまのところ来年の話は出ていませんが、この勢いなら来年も開催されるでしょう。 どんなセッションが聴けるか、今から楽しみですね。

なのさんを探せ!(難易度: 超簡単)